話題の総量規制対象外カードローンは関係ない?

借り入れ金額に決められた制限、総量規制はよく話題に上がります。
銀行カードローンにも総量規制があるのでしょうか。
総量規制は貸金業法にある法律になりますので銀行には関係していません。
銀行は銀行法によって管理されていますが、現在の銀行には借り入れ金額を制限する法律はありません。
それでは銀行カードローンの借り入れ金額の制限について詳しくご説明する前に消費者金融の総量規制についてご説明しましょう。
貸金業にある総量規制になりますので、消費者金融のほか私たちに身近な貸金業ではクレジットカードのキャッシング枠も対象になります。
総量規制は昔からあるものではなく実はつい最近誕生したばかりの新しい法律です。
現在が2014年、今から4年前の2010年に総量規制が施行されました。
その誕生の背景にあるのは消費者金融の貸付過多です。
法律によって決められた借り入れ金額の制限がなく返済能力を超えた金額の貸し付けが横行していました。
返済能力を超えた貸し付けをする、そこには返済が不可能という言葉が浮かび消費者金融にとってメリットがないと考えられます。
しかし当時の消費者金融、つまりサラ金や高利貸し、街金と呼ばれていたころ、返済能力を超えた貸し付けをしてもその返済をさせるだけの手段がありました。
それが取り立てです。
現在でこそ金融庁でも日本貸金業協会でも取り立てに関する自主規制をガイドラインとして設けていますが、当時はまるで現在の闇金のような取り立てがありました。
消費者金融は安全な借り入れ先ではなかったということです。
強引な取り立てがあり第三者請求さえ行っていました。
大手消費者金融でも過剰な取り立てで金融庁からの行政処分が言い渡された業者も一つ二つではありません。
返済能力を超えた金額でも、さまざまな手段を使って回収するだけの方法がある、それこそ当時消費者金融が貸付過多を行っていた理由になるでしょう。
返済能力を超えた借り入れを行ってしまえば当然返済が困難になります。
結果、返済ができなければ他社からの借り入れによって返済額を賄う方法がつかわれます。
借り入れ金額がどんどんと膨らみあっという間に多重債務になってしまいます。
多重債務は社会問題にもなりました。
そして誕生したのが総量規制です。
総量規制では貸し付け方を防ぐため、そして多重債務を防ぐために作られました。
本人の年収の3分の1、それが貸金業から借り入れができる上限となっています。
貸金業法の総量規制になりますので貸金業からの借り入れ金額だけに限られます。
1社からの借り入れではなく総額で年収の3分の1を超えることができません。
年収が300万円であれば借り入れ総額は100万円が上限です。
アコム、プロミス、アイフルからそれぞれ30万円、ここで合計が90万円となりあとはクレジットカードのキャッシング枠で10万円、これで100万円の上限に達することになります。
消費者金融でも銀行カードローンと同じように融資限度額は30万円ほどに設定される傾向があります。
しかしご覧になってみていかがでしょうか。
これでは既に多重債務に陥っていることがわかります。
消費者金融のデメリットの一つとして総量規制による借り入れ金額の制限があることが挙げられますが、実際には充分な金額であることも同時にわかるでしょう。
総量規制ではすべての貸金業からの借り入れ金額が対象となるわけではありません。
消費者金融でもおまとめローンとして総量規制の例外となるローンがあります。
一般的に使われるキャッシング枠、それが総量規制の対象となっています。
銀行カードローンには総量規制のような借り入れ金額を制限する法律はありません。
しかし無限に借り入れができるのかと言えばそれも違います。
法律によって決められた借り入れ金額の制限こそないものの、年収の3分の1というのは返済可能額としてぎりぎりのラインになっていることもまた事実です。
例えば年収300万円で100万円の借入残高がある、これは借り過ぎであり返済が困難になることは容易に想像がつきます。
年収こそ300万円ではありますが月の収入に置き換えると月収25万円です。
25万円の収入から100万円を返済していくと考えればそこには簡単な道のりが待っているとは到底思えないものです。
銀行カードローンも返済が不可能となる貸し付けは行いません。
そのため融資限度額は30万円が相場、そして総額も年収の3分の1は目安としてあるでしょう。
また銀行カードローンの審査の傾向として借り入れ金額だけではなく借り入れ件数が問題になることは少ないことではありません。
銀行カードローンの各社では申し込み前の仮審査がホームページ上に無料サービスとして用意されていることがあります。
そこで試してみると他社からの借り入れ金額が同じでも借り入れ件数が多ければ仮審査の段階で否決となってしまいます。
それではなぜ同じ借り入れ金額でも借り入れ件数の違いが影響するのでしょうか。
他社からの借り入れ総額が30万円として考えてみましょう。
融資限度額はいずれも30万円、平均的な金額とします。
1社からの借り入れで30万円の借入残高がある場合、既に融資限度額に達していますのでこれ以上借入残高が増えることはありません。
しかし3社からの借り入れで総額が30万円、それぞれが10万円ずつの借り入れだった場合にはどうでしょうか。
融資限度額が30万円になりますので各社には20万円の借り入れ余裕額があることがわかります。
現在では30万円の借入残高ではあるものの、借り入れ余裕額を使い果たし3社の融資限度額満額までの借り入れを行ってしまえば、この先もしかすれば90万円にまで借入残高が増える可能性があります。
これが銀行カードローンの審査に借り入れ件数が影響する理由です。
他社からの現在の借入残高だけを考えるのではなく、より慎重に審査が行われる銀行カードローンではこれからの推測される借入残高も判断材料の一つとなります。
そのため借り入れ件数が多くあるときには1社にまとめてから銀行カードローンの審査に臨むなどの対策が必要です。